特集|教育

Vol. 2

【東北編】多角展開「進学プラザ」と各県の名門塾 教育の“東北大依存”で揺れる学習塾の宿命

2026年5月22日


<span>【東北編】多角展開「進学プラザ」と各県の名門塾 教育の“東北大依存”で揺れる学習塾の宿命</span>
東北地方の教育市場の中心は東北大学に他ならない(写真は川内キャンパス)

「北海道大学」を擁する北海道と同様、東北地方も「東北大学」という絶対王者が、域内の予備校や塾の市場を支配する。「東北大に何人送り出せるか」、そして「東北大に多数生徒を送り出す名門中学・高校に何人送り出せるか」が、あらゆるベンチマークとなっているといっていいだろう。一方、教育産業の“東北大依存”ゆえに、東北地方ならではの教育課題も根強く横たわる――。

学校の序列にも影響を及ぼす「進学プラザ」

 前回の【北海道編】と同様、各県に君臨する公立トップ校が、東北地方における塾市場のセンターピンだ。だが東北の人口減少ぶりは北海道よりも顕著で、全国で最も加速しているといわれる。東北大を擁する同地方は、北大があらゆる指標となる北海道と構図自体は似ているが、人口流出という喫緊の課題とどう向き合うかは、他のエリアよりも重大な問題だといえるだろう。

 そんな東北地方の塾市場を代表するのが、なんといっても進学プラザだ。北海道への進出ぶりについては【北海道編】で述べたが、東北資本の中で唯一多角的に展開している塾といっていいだろう。

 たとえば、そのお膝元・仙台。仙台一高、仙台二高という絶対的なブランド公立校への最大の合格実績は、やはり進学プラザが圧倒している。

 だがそれだけではない。人口減少時代の対策にと、2010年頃に県や市が推し進めた仙台二華や仙台青陵の中高一貫化の背景には、進学プラザが暗躍しているといわれる。公立トップとの“共存関係”にあったはずの進学プラザだが、「仙台二華模試」「仙台青陵模試」などとその名前を冠した模試を展開するなどして、それらのブランド力向上の一翼を担った。特に仙台二華は、公立トップ2校の牙城を崩すまでには至っていないものの、仙台トップ校関係者が「危機感は抱かざるを得ない」と語るほど、その存在感を大きくしている。こうした学校の序列にも影響を及ぼし得るほどの存在感を持つのが、進学プラザなのだ。

 進学プラザが中学受験市場にも力を入れ始めた理由はいくつかあるが、少子化によって“二番手高校”の入試難度が大幅に易化し、塾に通わずとも合格しやすくなっている点が大きい。塾としての稼ぎ頭(ボリュームゾーン)が失われてしまう危機感から、優秀層を早期から囲い込むことにも注力し始めたようだ。

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