濱口竜介
1978年12月16日、神奈川県生まれ。08年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。その後も日韓共同制作『THE DEPTHS』(10)が東京フィルメックスに出品、東日本大震災の被害者へのインタビューから成る『なみのおと』、『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(11-13/共同監督:酒井耕)、4時間を超える長編『親密さ』(12)、染谷将太を主演に迎えた『不気味なものの肌に触れる』(13)を監督。15年、映像ワークショップに参加した演技未経験の女性4人を主演に起用した5時間17分の長編『ハッピーアワー』が、ロカルノ、ナント、シンガポールほか国際映画祭で主要賞を受賞。その後も、商業映画デビュー作『寝ても覚めても』(18)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出、短篇集『偶然と想像』(21)がベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)受賞する。また、共同脚本を手掛けた黒沢清監督作『スパイの妻〈劇場版〉』(20)はヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞。商業長編映画2作目である『ドライブ・マイ・カー』(21)がカンヌ国際映画祭で脚本賞をはじめ4冠、米アカデミー賞®で日本映画初の作品賞含む4部門にノミネートされ、見事国際長編映画賞を受賞したほか、各国の映画賞で外国語映画賞のみならず、作品賞や脚本賞、主演男優賞などを多数受賞という快挙を果たし、日本国内の映画賞も席巻、日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む9賞を獲得した。続く『悪は存在しない』(24)はヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員賞)を受賞、この受賞により米アカデミー賞®と世界三大映画祭すべてで主要賞受賞を果たした黒澤明以来2人目の日本人監督となった。新作を発表するごとに、その動向が注目される、日本を代表する映画監督である。なお、第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された本作は自身初の海外撮影作品となる。