柔軟剤の“香害”に苦しむ人たち
〈その香り 困っている人もいます〉と、消費者庁や厚生労働省など関係省庁が連名で作成したポスターが訴え、全国の自治体が香りについての注意喚起をしている。近年は国会でもこの問題が取り上げられ、化学物質の規制を求める国会議員も登場しているのが現状だ。香害の“主犯”として名指しされることの多い柔軟剤では、実際にどれほどの人たちが苦しんでいるのだろうか。
2013年以降、柔軟剤の危害件数の統計データをとっている国民生活センターによれば、毎年およそ150件の相談を受けているという。
「直近のデータである24年度は、合計170件のうち女性が156件です。年代別では40~50代が100件以上と中心を占めています。内容としては“柔軟剤や洗濯洗剤の香料によって頭痛や咳が止まらなくなった”“隣の家で使用している柔軟剤の匂いが強く、吐いたり、手が痺れたりする症状が出た”といった事例がありました」(国民生活センターの担当者)
香害の実態について、当事者(40代女性)が語る。