プロの盲点を抉り出す
私は2024年1月、政府の税制調査会の委員に任命された。税調委員には大学の経済学教授とか大会社の役員とかの「玄人(プロ)」の方々が名前を連ねており、その中で私はド素人に過ぎない。ただこの時、翁百合さんが女性初の税制調査会長に就任されたこととともに、私も「新任の委員の中には医者もいる」みたいにちょっとだけ取り上げられた。
以後2年半になるが、私が活躍したという話は皆無と思う。言訳めくが、調査会会合の日程調整はけっこうギリギリにされ、私は外来診療の都合上、どうしても欠席が多くなる。またそもそも、調査会そのものがあまり開催されていない。最後に開かれたのは2025年11月で、これが6回目だった。そしてこの間内閣がコロコロ交代し、6回中3回は「総理大臣(岸田・石破・高市)挨拶」でおしまいの顔合わせのみだった。