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「微細化」から「信号の速さ」へ ファーウェイ「1.4ナノ計画」の“技術的合理性”と米中半導体戦争の地殻変動

2026年7月21日


<span>「微細化」から「信号の速さ」へ ファーウェイ「1.4ナノ計画」の“技術的合理性”と米中半導体戦争の地殻変動</span>
2026年6月24日、「MWC上海2026」の会場にて撮影 (C)Long Wei/VCG via Reuters Connect

半導体のトランジスタ数がおおむね2年ごとに倍増するという経験則「ムーアの法則」。これに取って代わるという指標が、中国の通信機器大手ファーウェイによって打ち出された。それにより「1.4ナノ相当」を目指すという計画には、決して荒唐無稽とは言えない一定の合理性がある上、すでに中国は“先端以外”の領域では、世界における半導体シェアの大部分を握っている。対中戦略の切り札だったはずの「輸出規制」というカードは今、中国の手に渡りつつある。

ファーウェイが打ち出した「新しいものさし」

 2026年5月、中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術)が、半導体の進化を測る新しい「ものさし」を発表した。IEEE(電気電子技術者協会)の国際学会で同社の何庭波(か・ていは)氏が提唱した「τ(タウ)スケーリング則」である。これが、半導体業界が半世紀以上も拠り所としてきた「ムーアの法則」に代わる指標だという。

 米国の輸出規制によって最先端の製造装置を手にできないはずのファーウェイが、なぜこのタイミングで独自の法則を掲げたのか。そこには技術的な合理性と、企業・国家としての戦略が分かちがたく結びついている。本稿では、この新しい法則の中身と、それが映し出す米中半導体競争の意外な現実を読み解きたい。

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