連載|社会

バルト三国から考える「安全保障」

2026年7月20日


<span>バルト三国から考える「安全保障」</span>

 バルト三国に来ている。エストニアの首都タリンから、リトアニア首都のビリニュスまでは列車で結ばれているのだが、片道10時間かかる。都市間距離はおよそ530kmで、東京―岡山間に近い。新幹線なら3時間強だ。しかも縦断鉄道は一日に一本で、余程のマニアでないと選択肢に入らないだろう。

 そんな中、バルト三国とポーランドを結ぶ高速鉄道「レール・バルティカ」計画が進行中だ。実現すればタリンとビリニュスが3時間半で結ばれ、便数も増える見込みである。旅行者にとっては便利だが、冷静に考えると疑問が湧いてくる。バルト三国の人口は合わせても約600万人。そんな土地に高速鉄道を引いたところで採算が取れるのか。答えは「絶対に無理」。特に運賃や貨物収入で建設費を回収するのは100%不可能だろう。

おすすめの記事

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する