私が車の運転をリタイアしたのは、六十五歳の頃だった。
そのときの精神的トラウマについては、この欄でも何度か書いたことがある。
免許を返納した時は、男であることをやめたような気がしたものだ。
人間をやめたのではない。男性の機能を失したような実感があったのである。
人はたぶん、おおげさな事を、と苦笑するにちがいない。しかし、なかには無言でうなずいてくれるドライバーもいるような気がしていた。
連載|ライフ
Vol. 14
2026年8月26日
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私が車の運転をリタイアしたのは、六十五歳の頃だった。
そのときの精神的トラウマについては、この欄でも何度か書いたことがある。
免許を返納した時は、男であることをやめたような気がしたものだ。
人間をやめたのではない。男性の機能を失したような実感があったのである。
人はたぶん、おおげさな事を、と苦笑するにちがいない。しかし、なかには無言でうなずいてくれるドライバーもいるような気がしていた。
Vol. 13
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