政治

鈴木俊一幹事長留任の陰で自民党内に充満する「麻生一強」は重石か支配か

2026年9月7日


<span>鈴木俊一幹事長留任の陰で自民党内に充満する「麻生一強」は重石か支配か</span>
麻生太郎氏

高市早苗首相は、次の内閣改造・自民党役員人事において、鈴木俊一幹事長を留任させる見通しだ。その背景には85歳にして自民党内でかつてないほどの存在感を放つ麻生太郎氏と、来年の総裁選を見据える高市首相の複雑な関係がある。政治ジャーナリストの青山和弘氏が「麻生一強」の実態を読み解く。

来年の総裁選を見据えた「鈴木幹事長の留任」

 今回の内閣改造・党役員人事で鈴木俊一幹事長の留任が報じられています。それを考えるうえで、最も重要なことは来年9月の総裁選を見据えた人事だということです。前回の総裁選では、高市さんは麻生さんの支持を得るために、「人事は麻生さんにお任せします」という約束手形を切りました。そこで麻生さんは義弟である鈴木さんを幹事長に据えることを要望し、高市さんはその意向を受け入れたという経緯があります。鈴木さんは人柄が悪いわけでもなく、敵を作るような人でもありませんが、二階俊博元幹事長のように党内に睨みが利いたり、森山裕前幹事長のように野党との太いパイプも持ち合わせているわけでもありません。

 では今回、なぜその鈴木さんを幹事長から外さないのか。それは、やはり鈴木さんを幹事長から代えれば、麻生さんの不興を買いかねないからです。党内唯一にして最大派閥である「麻生派」を率いる麻生さんとこのタイミングで距離が生まれてしまうことが、来年の総裁選の構図を考えたときに得策ではないと判断したのです。高市さんは8月25日、首相官邸で麻生さんと昼食をとりながら会談しています。麻生さんと面会したことを見ても、鈴木さんを続投させるつもりだったのでしょう。実際、最側近である木原稔官房長官も、周辺に「鈴木さんは今回、代える必要はないだろう」と語っていました。

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