2022年12月に策定された「安保三文書」が、年末までに前倒しで改定される。安保3文書に盛り込まれた「同志国」という耳慣れない言葉。唯一の同盟国アメリカとは何が違うのか。
「NATOは日本有事に駆けつけない」と語る河野克俊(元統合幕僚長)は、命を預ける同盟は2国間がベストだと、日英同盟の歴史を引きながら持論を展開する。一方、鈴木敦夫氏(元防衛事務次官)は、同志国との連携がアメリカの関与を引き留める役割を果たすと指摘。3文書が重視した7分野の進捗では、無人アセットだけが遅れ気味だという実情も明かされる。
さらに話題は、ウクライナ、ベネズエラ、イランの戦争で揺らぐ「戦争の新しい常識」へ。安価なドローンを高価なパトリオットで迎え撃つことの経済的な限界、中国製防空システムが機能しなかったとされる理由、経済の武器化、そして「もう元には戻らない」ホルムズ海峡のリスク。日本が直面する新たな安全保障環境を読み解く。
(聞き手=能勢伸之)