私が戦後、はじめて外国へいったのは、一九六五年の初夏のころだった。
当時は一般人の外国渡航がようやく解禁されたばかりで、現地の情報もほとんどなかったから、手探りの海外旅行だったのである。
外国へ出るには、外貨を用意しなければならない。当時の外貨といえば、要するにドルである。
公定価格で、一ドル三六〇円。念のため少し余計に持っていこうとすると、闇ドルを購入するしかない。一ドル四〇〇円が相場だった。
連載|ライフ
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2026年10月7日
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私が戦後、はじめて外国へいったのは、一九六五年の初夏のころだった。
当時は一般人の外国渡航がようやく解禁されたばかりで、現地の情報もほとんどなかったから、手探りの海外旅行だったのである。
外国へ出るには、外貨を用意しなければならない。当時の外貨といえば、要するにドルである。
公定価格で、一ドル三六〇円。念のため少し余計に持っていこうとすると、闇ドルを購入するしかない。一ドル四〇〇円が相場だった。
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