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「中間選挙」目前の惨状 ラーメンに手が届かず、飛行機に乗れず、医者にもかかれず……米国の庶民が余儀なくされる現在進行形の「残酷物語」

2026年10月30日


<span>「中間選挙」目前の惨状 ラーメンに手が届かず、飛行機に乗れず、医者にもかかれず……米国の庶民が余儀なくされる現在進行形の「残酷物語」</span>
アメリカ社会の分断はなお進む――

 米国大統領の任期である4年の中間年に行なわれる「中間選挙」が、11月3日に迫っている。上院(定数100)は改選3分の1、下院(435)は全議席を争って選挙戦が繰り広げられている最中で、従来、2年間の政権運営に批判が集まることから与党が下院で議席減となるケースが大半であった。
 政治専門サイト「ワールドポリティクス」の投票先調査では、10月26日現在、共和党43・4%に対し、民主党は51・5%と、8ポイント以上の差がついている。現在は上下院とも共和党が多数を占めているのだが、かりに下院だけでもひっくり返れば「ねじれ」が生じ、残り2年となるトランプ政権に少なからず影響が出ることになろう。
 そんな折、両党の選挙戦を支える庶民の生活からは、怨嗟の声が聞こえてくるのだ──。

 米国では目下、バイデン政権時代から続くインフレが収まらず、とりわけ庶民は苦難の生活を強いられているのが実情だ。米労働省が10月14日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3・7%上昇、前月比では0・6%の増加となっている。

 米国駐在歴が長く、現在はワシントンで勤務する日系企業の社員によれば、

「この一年でいえば、物価は高値のまま横ばい状態といえますが、10年前と比べれば隔世の感があります」

 とのことで、

「たとえばラーメン。10年前だとチップ込みで一杯15㌦(当時のレートで約1650円)程度だったところが、現在は24㌦(約3768円)ほどに跳ね上がっています。またマクドナルドのビッグマックセットも、以前は8㌦(当時約880円)だったものが今は10㌦(約1570円)を超えてしまいました」(同)

 それでも、

「物価が3~4倍になればまた別ですが、今のところ1・5倍程度のため、欧州のような暴動には発展していません。ただし外食の頻度は確実に減りました。以前のように同僚とランチでファストフードに出かけることもなく、最近は周囲でも弁当を持参するようになっています」(同)

 ニューヨーク在住のライター・佐久間裕美子氏が言う。

「現地の食料品の価格でよく指標に挙げられるのが卵です。平飼い、オーガニックなどのバリエーションがあって一概には言えませんが、私が先日購入したのは1ダース12個で7㌦(約1100円)台でした。新型コロナのパンデミック前は3~4㌦が普通だったので、随分高くなったなと実感しましたね」

 続けて、

「アスパラガスを買おうと思ったら、一束10㌦なのでためらったことがありました。束には30本ぐらい入っていて、日本の友人に話したら『量が多いから一本あたりの値段は日本と同じくらいなのでは』と言われたのですが、ちょっと前まで6㌦程度だったので、こちらも驚きました」(同)

「買い溜め」が始まっている

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