米国では目下、バイデン政権時代から続くインフレが収まらず、とりわけ庶民は苦難の生活を強いられているのが実情だ。米労働省が10月14日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3・7%上昇、前月比では0・6%の増加となっている。
米国駐在歴が長く、現在はワシントンで勤務する日系企業の社員によれば、
「この一年でいえば、物価は高値のまま横ばい状態といえますが、10年前と比べれば隔世の感があります」
とのことで、
「たとえばラーメン。10年前だとチップ込みで一杯15㌦(当時のレートで約1650円)程度だったところが、現在は24㌦(約3768円)ほどに跳ね上がっています。またマクドナルドのビッグマックセットも、以前は8㌦(当時約880円)だったものが今は10㌦(約1570円)を超えてしまいました」(同)
それでも、
「物価が3~4倍になればまた別ですが、今のところ1・5倍程度のため、欧州のような暴動には発展していません。ただし外食の頻度は確実に減りました。以前のように同僚とランチでファストフードに出かけることもなく、最近は周囲でも弁当を持参するようになっています」(同)
ニューヨーク在住のライター・佐久間裕美子氏が言う。
「現地の食料品の価格でよく指標に挙げられるのが卵です。平飼い、オーガニックなどのバリエーションがあって一概には言えませんが、私が先日購入したのは1ダース12個で7㌦(約1100円)台でした。新型コロナのパンデミック前は3~4㌦が普通だったので、随分高くなったなと実感しましたね」
続けて、
「アスパラガスを買おうと思ったら、一束10㌦なのでためらったことがありました。束には30本ぐらい入っていて、日本の友人に話したら『量が多いから一本あたりの値段は日本と同じくらいなのでは』と言われたのですが、ちょっと前まで6㌦程度だったので、こちらも驚きました」(同)