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「抗争の火種」はすぐ近くに…

2026年6月16日


<span>「抗争の火種」はすぐ近くに…</span>

 ライバルとの競争、政治的対立、民族抗争、宗教戦争――。なぜヒトの社会では対立が多いのでしょうか。集団の対立は、教義や信条、思想などの違いから生まれると一般には考えられています。しかし、ウガンダで発生した野生チンパンジーの抗争は、背景にイデオロギーがなくても、集団対立が生じうることを示しています。テキサス大学のサンデル博士らが4月の『サイエンス』誌に発表した論文を紹介しましょう。

 舞台はウガンダ西部。キバレ国立公園のンゴゴ群は30年近く継続して観察されてきたチンパンジー集団です。個体数は200頭に達することもあり、野生チンパンジーの共同体として世界最大級です。研究者たちは、どのチンパンジーがどれと一緒に行動し、毛づくろいをしたかを長年記録し、その社会ネットワークの動態を解析しました。

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