連載|政治

医者の仕事は3Kだ

2026年7月22日


<span>医者の仕事は3Kだ</span>

そんなの時代遅れ

 医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」には時々、読者による投票を求める記事が出る。大抵、あなたはこれこれこういう患者の担当医だが、この病態で手術をするか薬物療法で様子をみるか、なんて設問が出される。各々の立場から専門家が手術もしくは薬物治療を選択する論陣を張り、読者はどちらに同意するかをオンラインで投票する。

 先日出たのは毛色が変わっていた。あなたはある医学校の学部長で、解剖学の教育カリキュラムを検討している。長年、医学生は実際に人間の死体を解剖する解剖実習を行なっていたが、献体してくれる方の確保や保存の問題、また倫理的なハードルも高くなってきた。一方でバーチャルリアリティや3D視覚化などテクノロジーが進歩し、もう本物の死体を使って実習しなくても教育できるのではないか。あなたは人体解剖実習を続けようと思うか、それともやめて他の方法での解剖学教育に切り替えるか。

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