自分の幸福を追求
1972年にローマクラブは「成長の限界」というレポートを出し、現状(当時)の人口増加などが続けば100年以内に地球内の成長は限界に達すると警告した。1960年代には世界人口は年率2%強の増加を示し、とくに途上国の「人口爆発」対策は喫緊の課題とされた。中国では1979年から「一組の夫婦に子供は一人限り」という「一人っ子政策」が実施された。
現在、話は180度転換をしている。少子化は日本のみならずすべての先進諸国で、またかの中国でも、深刻な問題となっている。わが国でも「こども家庭庁」なる役所を作り、さまざまな「子育て支援」をしているはずだが、出生率は予想を上回るペースで下がり続ける。一方で、少子化とは個々人が自分の幸福を追求するために「子供を持たない」ことを選択した結果で、だから少子化は解決のしようもなくその必要もないとする主張もある。正味のところはどうなのか。