自前で数万人のデータ
富坂聰『おそるべき「中国一強」時代』(小学館新書)を読むと、強大化する中国の姿に愕然とする。ゴビ砂漠に太陽光発電パネルを並べて世界最大の電力インフラを整備し、化石燃料依存から脱却して大気汚染を改善。また豊富なエネルギーを利用してAIや自動運転・ロボット開発も急速に進展している。太陽光パネルやロボットなど、もとは日本でも手がけていたはずなのに。
著者は、歴代中国指導部の先見の明と一貫した開発促進政策を称揚しているが、これに対して「大国」アメリカの為体(ていたらく)は目を覆いたくなる。科学技術予算は大幅にカットされ、アメリカが誇る(はずの)一流大学は政権から理不尽な攻撃を受けている。中国の優位はさらに強固になる。