国際

低迷するロシア経済 択捉島訪問・東方経済フォーラムにみるプーチン大統領「極東政策」という空砲

2026年9月15日


<span>低迷するロシア経済 択捉島訪問・東方経済フォーラムにみるプーチン大統領「極東政策」という空砲</span>
択捉島の水産加工場で試食するプーチン大統領 (C)Sputnik/Gavriil Grigorov/Pool via REUTERS

択捉島への電撃訪問に続き、9月4日まで開催されていた「東方経済フォーラム」でも強気の姿勢を崩さなかったプーチン大統領ではあるが、その実、迫る総選挙を前に放つ“空砲”に過ぎない。軍需による景気浮揚効果が薄れるなど、国内経済は低迷の一途を辿る。

総選挙を前にした「外交圧力」という有権者へのアピール

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が8月中旬、択捉島を電撃的に訪問したことは記憶に新しい。住民から熱烈な歓迎を受けた姿も放映されたが、この時の訪問でプーチン大統領は、択捉島やいわゆる“北方領土”を含めた千島列島全体の開発を進める旨を発表したようだ。日本の外交筋は当然ながら、ロシアに対して抗議を入れた。

 またプーチン大統領は、9月1日から4日にかけて沿海地方の州都ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムの場でも、極東開発の重要性を内外に向けてアピールした。東方経済フォーラムはクリミア侵攻の翌年となる2015年からほぼ毎年開催されている恒例行事で、外資誘致を図りたいプーチン大統領にとっての肝いりの場でもある。

 一連のプーチン大統領の動きを日本に対する外交的な圧力かのように捉える向きがあるようだが、それは違う。プーチン大統領は折に触れて千島列島を含めた極東開発の重要性に言及してきたが、それがほとんど進んでこなかったことは公然の秘密である。それに自身の手で開発できないからこそ東方経済フォーラムで外資誘致を図っている。

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