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三宅香帆×柳澤田実「推し活」にひそむ聖性とは(前編)

2026年10月3日


<span>三宅香帆×柳澤田実「推し活」にひそむ聖性とは(前編)</span>

これまでにも宗教学の観点から、現代の「推し」や「推し活」にひそむ心理、その宗教性について論じてこられた柳澤田実さん。三宅香帆さんの著書『推したちとどう生きるか』(新潮新書)は、これまでの潮流を踏まえたうえで、この国の「推し」文化と、その現在地について考えた本です。第3章で柳澤さんの文献(「消費社会の宗教、ファンダム・カルチャー」『三田評論』2024年)を参照されている箇所あることをきっかけに対談が実現しました。

「推し活化する社会」という切り口から、さらに一段上をゆくスリリングな議論が展開されました。ぜひ前後編あわせてご覧ください。
(前編)
・推し活と宗教と消費活動/共同体を考え直す映画『ちいかわ』/推しと子育て/夫婦の不在
(後編)
・自己犠牲と自己実現というダブルバインド/家族化するアメリカ、職場化する日本/アメリカにおけるカトリックの台頭/秘密という贅沢

★動画の目次
00:00 オープニング~アバン
02:18 お互い気になっていた二人
03:09 『推したちとどう生きるか』を執筆するきっかけ(三宅さん)
03:45 「推し」がある種の聖性を持っている
04:35 キリスト教の右派の人たちの信仰の形態がすごく推し活的(柳澤さん)
06:51  推し活って友だちができやす(三宅さん)
07:10 推し活と宗教と消費活動
08:48 (1970年代頃からアメリカでは)消費活動がかつての宗教の役割を担うように(柳澤さん)
10:00 米国右派の信仰自体もとても消費活動的(柳澤さん)
10:15 福音派と朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』
12:27 次の私たちの文化の在り方を展望できたら
13:04 推し活とナルシシズム
14:53 推し活の先へ~「他人の身体に夢を見る」みたいなことが推し活の根本に
16:07 流行っているものを見ると、友だち・家族モードになっている
16:31 共同体を考え直す方向になっていると映画『ちいかわ』を見て思いました
16:46 子育ての心理と推し活
18:06 推し活の研究をしたいという学生さんが増えて
21:21 夫婦の不在
25:50 共同性の暴走
(後編へ続きます)

【書籍紹介】
『推したちとどう生きるか』(新潮新書)
【内容紹介】日本人にとって推し活はもはや一時の熱狂ではない。現代の推しは、私たちに「ハレの日」を与えてくれる一方で、「ケの日常」もまたともにあることを教えてくれる。それは、この社会に広く浸透した一つの文化なのだ。では、私たちはそんな推しと、どのように持続可能な関係性を築いていけるだろうか。「推し活」文化の源流から令和の最前線までをひもとき、ポスト消費社会における「推しの構造」を鮮やかに読み解く。

『ポップカルチャーと聖性』(blueprint)
宗教学者/哲学者の柳澤田実による初の単著。
 

柳澤田実が2024年12月からリアルサウンド ブックにて開始した連載『ポップカルチャーと「聖なる価値」』の全記事に加えて、2020年代にさまざまな媒体に寄稿した作品評を収めた一冊。現代のポップカルチャーやそのファンダムには「聖なる価値」を求める指向性が存在するという見立てのもと、ビリー・アイリッシュやザ・ウィークエンド、藤井風といったポップスターから、『罪人たち』や『アトランタ』といった映画/ドラマ作品、『この世界の片隅に』や『チェンソーマン』といった日本のアニメ/漫画作品まで、宗教学者/哲学者の視点から読み解いた新時代のカルチャー批評集となっている。

著者の柳澤田実は、2024年に国内最大級のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2024」にて行った講演「消費社会の宗教:ファンダム・カルチャー」で大きな注目を集め、以降、現代の「推し活」を宗教学的な見地から考察する識者として、さまざまなメディアで自身の考えを発信している。『イン・ザ・メガチャーチ』(日経BP)の朝井リョウ、『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』(中公文庫)の加藤喜之、『推したちとどう生きるか』(新潮社)の三宅香帆といったベストセラーの著者たちとの対談も話題となり、単著が待望されていた。

 

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