店長の立場だったら
世の中には、人命が失われてしまうなどの、取り返しがつかない凶事が溢れている。天災により起こったことでも、その予測や対応に関して「人災」要素が議論される。それが次の凶事に対する備えとなればよいのだが、どうもわが国ではそれよりも「犯人捜し」みたいな責任者の糾弾が優先してしまうようだ。
7月28日に熊本を襲った震災では、地震の後でガス漏れによると思われるショッピングモールの爆発が起こった。3000人の利用客の避難誘導が終わった約50分後の出来事で、モール内にいた専門店の従業員7人が亡くなった。その中には、一度外に出たがまた建物の中に戻って爆発に巻き込まれた方もいた。モールのマニュアルでは「いったん避難した者は戻らない」となっていたが、その従業員は店の本部の役員から店長を通じて「売上金を金庫にしまえ」と指示されて戻ったという。