終戦の日に『火垂るの墓』を読む

カルチャー

終戦の日に『火垂るの墓』を読む

8月15日、終戦から81年を迎える日本。戦争の体験を直接語れる人が年々少なくなるなか、高畑勲監督が作家・野坂昭如の直木賞受賞作をアニメーション化した『火垂るの墓』が、あらためて注目されている。幼い兄妹の視点から、戦争によって日常を奪われ、妹を死なせるに至った少年の姿を描いた本作は、戦争の悲惨さを伝える作品として、日本のみならず世界中で多くの人々の心を揺さぶってきた。一方で、『火垂るの墓』は単純な「反戦映画」として捉えきれない複雑さも備えている。戦争の記憶が少しずつ遠いものとなり、作品そのものの受け止め方も変わりつつあるいま、私たちは『火垂るの墓』をどのように読み、見つめ直せばよいのか。原作と映画、それぞれに込められた問いをたどりながら、この作品がいまなお私たちに突きつけるものを考える。

他の特集

すべて見る