【没後45年】ミドルエイジの登竜門「向田邦子」から得るべきヒント
1981年8月22日、台湾で起きた飛行機事故により、51歳の若さでこの世を去った向田邦子。没後45年を迎えた今も『思い出トランプ』、『父の詫び状』などの小説・エッセイは、多くの読者を惹きつけてやまない。その作品群は「昭和」を強く想起させるが、意外や意外、令和になった今もその中心的な読者層は「40代」だという。昨今、「中年の危機」という言葉が流行し、人生の折り返しを過ぎた人々の心身への変化が取り沙汰されるようになった。なぜかくも「40代」は向田作品に魅了されるのか。没後45年を機に、いま改めて向田邦子を読む意味を考える。