生誕140年 AIとSNSの時代に「谷崎潤一郎」
生成AIが「文章」を量産し、SNSが承認欲求をあおる時代に、あえて谷崎潤一郎を読み直す。今年7月24日、生誕140年を迎える“耽美派の第一人者”は、『痴人の愛』では狂おしい執着を、『細雪』では滅びゆく雅を、『春琴抄』では歪んだ献身を描いた。しかし、戦前から戦中、戦後へ、変わりゆく社会の中で「書き続けること」を選択した谷崎には今に言う「コンプライアンス」を潜り抜けるしたたかさがあった。令和にあって谷崎の生き方から学べること。その作品と証言から振り返る。