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安倍一族、佐藤栄作、田中角栄… 歴代の宰相たちが愛した「名湯」秘話

2026年8月13日


<span>安倍一族、佐藤栄作、田中角栄… 歴代の宰相たちが愛した「名湯」秘話</span>
田中角栄が絶賛した老舗旅館も

日本の誇る温泉文化。全国の温泉地は約2900カ所にものぼるというが、その中には知る人ぞ知る、歴代の宰相たちが愛した「名湯」「隠れ宿」が存在する。温泉エッセイスト・山崎まゆみ氏が、知られざる宰相たちのエピソードとともに、選りすぐりの4宿を紹介する。

※本稿は「週刊新潮」2018年1月4日・11日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三が、三代に渡って訪れた

 すっきりとした美しい筆致の「仁寿(にんじゅ)の湯」は岸信介、一筆書きのような勢いと力強さがある「弥生の湯」は安倍晋太郎。それぞれの揮毫の扁額が浴場入口に掲げられている。山口県湯田温泉山水園は、岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三が、三代に渡って訪れた温泉旅館だ。

 4000平方メートルの敷地に、客室はわずか14室だけ。国の登録記念物である日本庭園には剪定された松、皐月(さつき)、躑躅(つつじ)、紅葉(もみじ)が見事に整い、丸々と太った錦鯉が泳ぐ池には滝が落ちる。

 岸信介は、この庭を望むに最もよい特別室「桐の間」を好み、いつも座敷から静かに庭を眺めていた。部屋は100平方メートルもの広さがあり、今も大正初期に作られたそのままの状態で泊まることができる。……

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