特集|教育

Vol. 7

【日能研】「なぜそうなるのか」という思考プロセスを3年生から楽しみ、養う

2026年7月22日


<span>【日能研】「なぜそうなるのか」という思考プロセスを3年生から楽しみ、養う</span>

脳科学的にも「具体から抽象的な思考への転換」の時期にあたる3年生に向けて、何より思考プロセスを大事にした学習プログラムを実践する日能研。3年生の早期入塾が話題になる中で、取締役副社長の茂呂真理子氏にその独自の教育方針を聞いた。

「抽象思考」が始まる小3の成長段階に合わせた学習プログラム

 当塾では、新小4直前の2月から通い始める方がもっとも多いですが、3年生の夏期講習やその後の9月から通い始める方、さらに最近では1〜2年生から早期に中学受験に向けた準備を考える方も増えています。

 当塾の3年生向けの学習プログラムは、4年生以降の系統学習とは異なり、1回ごとの授業における学びを完結させている回が多いため、学年途中の9月からでも参加しやすいと思います。また、3年生は脳科学的にも「具体から抽象的な思考への転換」が始まり、親以外の他者の存在や異なる考えを認識し始める特別な時期です。この時期に知識の詰め込み学習を過度にしてしまうと、自分で概念をイメージする力が育ちにくくなってしまうので、当塾では子どもの成長段階に合わせたプログラムを実践しています。

 例えば、算数で「マグロ、イカ、エビのお寿司を食べる順番は何通り考えられるか」という問題があったとします。単に「3×2×1」という順列の解法(数式)を教えれば問題を解くことはできますが、あえて身近に引き寄せ、自分と仲間の違いを意識しながら学びに迫ることを大切にしています。例えば「自分はイカが好きだからイカから食べる」といったところから入ることで、答えに至るまでのプロセスにどっぷり浸かって楽しみながら試行錯誤ができるのです。

子どもの学習の「結果」より「プロセス」に目を向けてほしい

また、答えが一つではない問いに向き合い、「自分はこう考えた」「仲間はこう考えた」と子ども同士でやり取りをする時間も大事にしています。極端に言えば、3年生で学んだ知識そのものを全て覚えている必要はありません。大事なのは様々な問いに触れる中で心が動き、他者の考えを聞きながら思考するおもしろさを体感することです。この経験こそが、4年生・5年生で系統学習に入った時、「なぜそうなるのか」という背景や根拠に目を向ける力、学ぶ原動力へとつながっていくのです。

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