特集|教育

Vol. 8

【日能研】脈々と続く「私学」受験に特化し、人間的成長を何よりも重視

2026年7月25日


<span>【日能研】脈々と続く「私学」受験に特化し、人間的成長を何よりも重視</span>

創設以来、近代教育の歴史に基づく私学への深いリスペクトを土台とし、「私学(私立学校)」の受験に向けた学びに特化してきたのが日能研だ。学びのあり方が多様化する中、同塾が実践する「人間的成長」を重視した志望校選びのサポートや学習プログラムについて、取締役副社長の茂呂真理子氏に聞いた。

人間的成長の場である「私学」受験に向けた学びを実践

 当塾は中学受験業界の中でも、他塾とは異なる方針を持っています。それは、学校ごとの建学の精神・教育理念に合わせた独自のカリキュラムやプログラムを展開する「私学(私立学校)」の受験に向けた学びに特化しているという点です。

 日本における近代学校教育制度は、国の人材育成のために西洋から取り入れたものを踏襲してきたわけですが、一方で江戸時代から続く「私塾」の潮流があります。近代化が進む過程においても「これからの未来のために必要な教育を行おう」という私人の志でつくられたのが私学です。これからの時代、利己的にならずにグローバルな視点を持ち、他者のためや世界をより良くするために自分の力を使いたいと思う人をどう育てるかが世界的な課題となっています。その点、私学には国から定められた枠に縛られない教育を行ってきたという特色があります。例えば、世界から日本がどう見えるかを自分ごととして捉えるため、創設当初から積極的に海外研修のプログラムを組んでいる学校もあります。

 近年、中学受験において保護者の方たちの学校選びが多様化しており、難関校を目指すだけでなく、「我が子が人間的に成長でき、幸せに過ごせる環境」を基準に私学を選ぶ方が増えています。今の保護者世代は就職氷河期や学歴不問の時代を経験しているため、学歴以上に「この学校でどのような力が育つか」「自分に合った学びや生き方を見つけられるか」といったことを重視する傾向があります。そこで、当塾では「私学ソムリエ」という考え方を大切にしており、教科を超えて学びに関わっている学習スタッフが子どもたち一人ひとりの性格や好み、考え方の特性に合わせて「同じ偏差値でもこちらの学校が良いのでは」「女子校の中でも彼女にはこういうカラーの学校が向いていそう」と併願校などを一緒に考えます。

学校の先生たちからの「最初の授業」である入試問題にいかに向き合うか

 また、教務スタッフは「入試問題ソムリエ」として入試問題を研究しています。入試問題には「我が校はこういう理念を大切にしているから、こういう学びをしてきてほしい」という私学からのあたたかくも強烈なメッセージ(アドミッションポリシー)が込められています。私学の先生たちは入試問題を通して、自分たちの教育方針の下で主体的に学び続けられる人物の選抜を行なっているわけです。

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