高校3年時の懸賞ポスターの入賞が切(きっ)掛(かけ)で、自宅から電車で1時間ばかり先の街の印刷所にスカウトされました。だけど半年後に突然解雇され、家でブラブラしつつ神戸新聞の「読者のページ」にカットを投稿しながら時間つぶしをしていた頃、同じ投稿仲間のひとりから常連投稿者5人でグループを作らないか、という誘いを受け興味本位に参加することになりました。
絵を趣味にした高卒の少年ばかりでプロを目指す者はひとりもいません。そんな気楽なグループなんだけれど、グループの結成記念にと、神戸の小さい喫茶店で作品(というようなものではないが)を持ち寄って展示会を開くことになりました。僕の絵が、その喫茶店にたまたまお茶を飲みに入った神戸新聞の図案課長の目に止まって、突然、神戸新聞社の図案部への入社が決まってしまったのです。