<span>高市政権下でも「AIへの関心」と「来年のMPM日程」から浮かぶ、日銀「利上げ加速」への思惑</span>
2027年のMPM日程が発表された

大方の予想通り、7月の金融政策決定会合で政策金利の「1.0%据え置き」を決定した日銀。気になるのは「次回利上げ」の手がかりだが、植田総裁の会見はノーサプライズに終わり、表に見えるヒントは乏しい。しかし、「展望レポート」を仔細に読めば、そこには日銀の“思惑”らしきものが、確かに見て取れるという。

展望レポートで「AI」の出現回数が大幅に増加

 7月30~31日に開催された金融政策決定会合(以降、MPM)では、政策金利を1.0%で据え置くことが賛成8・反対1(タカ派の高田創委員が1.25%への利上げを主張して反対)で決定された。前回6月MPMで利上げをしたばかりだったので、今回の現状維持という結果は市場予想通りであり、全くのノーサプライズである。復帰した植田和男総裁による記者会見も総じて安全運転で、良くも悪くも金融市場を大きく動かすようなことはなかった。

 そうした比較的無風のMPMにおいて筆者が注目していたのは、1.展望レポートで示される経済・物価見通しおよびリスク評価、2.展望レポートBOXで示される分析、3.新任審議委員2名(※)を含めた審議委員6名の投票行動であった。以下、順に見ていきたい。

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