ハンガリー国民は2010年から現在まで続くフィデス(Fidesz)政権を、そしてオルバーン・ヴィクトル首相をどの程度支持しているのだろうか。
2022年4月に行われた総選挙で、与党は憲法改正に十分な3分の2以上の議席を確保し、オルバーン首相は 「月から見えるほどの大勝利」と表現した。反移民や反EUを訴えることでEUへの失望や不満を取り込み、そしてロシア・ウクライナ戦争の早期終結と物価上昇対策を強調することで戦争による負担増への不満を吸収する形で、フィデスへのハンガリー国民の支持の根強さを見せつけた1。
しかし、オルバーン政権は、2024年初頭に就任以来初めての大型政治スキャンダルに見舞われ、盤石かに見えた欧州議会選挙においても新政党への支持の急増という政治的な課題に直面している。こうした揺らぎは、EUの加盟国でありながら権威主義化を進めるオルバーン政権による言論の自由への締め付けの限界を浮き彫りにしている。
- オルバン政権のブレーンに聞いた「なぜハンガリーは親ロシア外交を続けるのか」
- 「オルバン・ハンガリー」と共鳴する米「親トランプ保守」
……