「過剰生産能力」をめぐる調査結果は未公表
トランプ政権の通商政策は、関税権限が法的な壁に直面するたびに新たな根拠法で穴を埋める展開を繰り返している。国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく関税が2月に最高裁で違憲と判断された後、政権は150日間限定のつなぎ措置として1974年通商法122条を根拠とする10%の世界一律関税で穴を埋めたが、この措置も7月24日に期限切れを迎えた。
政権が次の一手として進めているのが、1974年通商法301条に基づく2つの調査だ。米通商代表部(USTR)は7月23日、強制労働によって生産された製品の輸入禁止措置を講じ、かつ効果的に執行したかどうかに応じて、60の国・地域に10〜12.5%の関税を課すと公表【チャート1】。ジェミソン・グリアUSTR代表が7月21日付のCNBCインタビューで、「まもなく何らかの動きが見られるだろう」と述べた通りの展開となった。
もう一つは、16カ国・地域を対象とする「過剰生産能力」調査で、こちらは関税率などは確定していない。