テクノロジー

日米の違いを押さえて読むべき世界標準のジャーナリズム書

2024年8月16日


<span>日米の違いを押さえて読むべき世界標準のジャーナリズム書</span>
テレビや新聞など伝統的なメディアの信頼性を維持しつつ、時代に適応したジャーナリズムのあり方を模索する必要がある (C)wellphoto/shutterstock.com

 ジャーナリズムの危機が叫ばれて久しいが、原因はどこにあるのか。米メディア界の精鋭たちが真剣な議論を重ね、いつの時代も変わらないジャーナリズムの「10の原則」を導き出し、今後のジャーナリズムとメディアのあるべき姿を提示したのが『ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則』(ビル・コバッチ、トム・ローゼンスティール著/澤康臣訳)だ。ジャーナリズムを学ぶための基本書として世界中で読まれ、何度も改版して内容を磨き上げている。今回翻訳された最新第四版では、インターネットやSNSの普及によるメディア環境の劇的な変化も捉え、日本のメディアにとっても示唆に富む。政策とメディアを専門とし、最近では「エモい記事」批判でも注目を集めた日本大学危機管理学部教授の西田亮介氏が、日米のメディア環境の違い指摘しつつ、本書の読みどころを解説する。

***

 本書は、アメリカ・ジャーナリズムのオピニオンリーダーの手によって著され、版を重ねてきた500ページを超える重厚なマニフェストの待望の邦訳だ。

 ジャーナリズムは科学ではない。規範であり、態度であり、蓄積(歴史)であり、手段である。そしてそうであるからこそ科学とはまた異なる難しさを抱えている。それがジャーナリズムというものだ。……

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