スターマー英首相も「マンデルソン問題」で窮地に
2月5日、ポンドドルは一時1.3518ドルと、前日比で1%近く下落した。背景には、英労働党の重鎮ピーター・マンデルソン前駐米英国大使と、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との関係がある。米司法省が1月30日に追加で公開したエプスタイン関連資料で、マンデルソン氏が政府の機密情報をエプスタイン氏に提供していた可能性が浮かび上がり、キア・スターマー英首相の任命責任が問われているのだ。
スターマー氏は2月5日、「マンデルソンの嘘を信じて任命したことを申し訳なく思う」と謝罪した。しかしXには厳しい批判があふれ、スターマー氏の進退問題に発展しかねない勢いだ。「エプスタイン疑惑の嵐は、世界的指導者を失脚させる可能性があるが、それはトランプではない」――CNNが2月5日に配信したニュースのヘッドラインである。
米国では、ドナルド・トランプ大統領が2月3日、記者団に「いい加減に決別すべき時だ」と述べ、スキャンダルの幕引きを試みた。エプスタイン関連資料にはトランプ氏の名前も含まれるが、この資料には、エプスタイン氏以外が違法行為に関わったことを示す証拠は含まれていない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、自身の所有するマールアラーゴ内のスパ施設従業員に対するエプスタイン氏の不適切なふるまいを知ったトランプ氏が、2003年に同氏を“出禁”にしたと伝えている。……