政治

香港「李家超・新政府」人事に見る「一国二制度」の未来-「公務員治港」から「愛国者治港」へ-

2022年7月14日

李家超行政長官をトップとする香港新政府が発足した。武官と愛国者が重用される布陣から見えるのは、習近平・中央政府の「国家の安全」への強い志向性だ。

 

 7月1日、香港では習近平国家主席を迎えて返還25周年式典が開催された。同時に同日就任する李家超(ジョン・リー)行政長官をはじめ政府高官は、習近平の前で宣誓儀式を行い、新しい香港政府の首脳陣が職務を開始した。 

 李家超の周囲を固め、李家超を下から支える「統治チーム」と称される高官の人事全体を見ると、香港政府内部での権力構造の変動が見て取れる。それを通じて、北京が香港の将来をどう構想しているのか、そして香港政府がそれにどう応じようとしているのかを見てみよう。 

二代続いた「武官」出身の政務長官 

 香港政府には行政長官の下に政務・財政・司法の三長官がいる。また、教育局や保安局などといった様々な職掌を持つ、日本の省庁にあたる局が長官の下に配置されている。長官と局長は言うなれば「大臣クラス」の高官である。その任命権は中央政府が所持しており、人事から北京の意向を見て取ることが可能である。 ……

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