芋蔓式に際限なく
古今亭志ん朝師匠は「崇徳院」のマクラで、「患うということが一番、つまりませんですな。金をかけて、治って元々というやつですから」と指摘している。病気が治るのはめでたいが、そもそも病気にならなければ暇と金をかけ副作用と不自由を耐え忍んで治療をする必要もない。また治った後、何かが「元々」より良くなっているようなこともない。
だがこれよりもっと「つまらない」のは、検診で「異常」がひっかかった時かも知れない。検診は無症状の、たぶん健常な人を対象にするのだが、「早期に病気をひっかける」ことを主目的とするから、最終的には病気でも何でもない所見を「異常」としてチェックすることも多い。というより、「検診異常」の大多数はそういう「結果的には問題なし」なのだ。