政治

ナフサ不足の陰で囁かれる、高市首相「一強体制」への危惧

2026年6月5日


<span>ナフサ不足の陰で囁かれる、高市首相「一強体制」への危惧</span>

製菓大手のカルビーが商品の包装を白黒印刷に変更し、実際に店頭に並び始めた。首相官邸はこれを「売名行為」と断罪しているというが、背景には、ナフサの総量は足りているとする政府と、現場との認識のギャップがありそうだ。背景に透けて見えるのは高市早苗首相の独裁とも言える「一強体制」だという。

 カルビーの対応に関して『売名行為だろう』という発言が官邸側からあったと報じられました。これは官邸サイドが“ナフサは足りているのに過剰反応だ”と認識しているからこそ出てきた発言だといえます。

 官邸はナフサに関して、流通の過程で若干の買いだめや売り控えなどの目詰まりは起こっているものの、供給面から考えても足りているし、中間製品に関しても足りていると思っている。なので、カルビーがパッケージを白黒にするという、消費者に対して強いインパクトがある対応を打ち出したことが気に入らないんです。「こちらはナフサの調達を頑張っているのに、不安を煽るようなことをして迷惑だ」という感情。それが「売名行為」という発言で表面化してしまったのです。

 今の高市総理は「経済にブレーキをかけたくない」という思いに固執しています。だから“節約”と言った少しでも経済活動に悪影響のあるメッセージは避けたいんです。とはいえ現実には品不足が起き、また価格が高騰している中での「ナフサは足りているのだから大丈夫」との言い方には、謙虚さが足りないと言われても仕方ありません。今の高市総理を含む官邸には不都合な現実を受け止め、自らを省みる謙虚さが圧倒的に足りないのだと思います。

 これは世の中の情報から距離ができてしまう「官邸病」と呼ばれる特有の現象のみならず、高市総理のパーソナルな問題も理由の一つです。高市総理は他人の意見にはほとんど耳を貸さず、自分が「正しい」と思ったことは原則曲げたくないタイプの人なんです。例えば台湾情勢に関する「存立危機事態」発言も、日中関係に影響が出ても本人としては「間違ったことを言ったわけじゃない」という認識だから、周囲が修正を進言しても応じなかった。

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