年末まで議論で利上げは困難か
ケビン・ウォーシュ議長が肝煎りで立ち上げた米連邦準備制度理事会(FRB)のタスクフォース(作業部会)人事が、思いのほか高い評価を集めている。7月9日に発表した顔ぶれについて、ロイターは「A評価」を下した。理由は単純で、身内やイエスマンで固めなかったためだ。
タスクフォースは①コミュニケーション手段、②バランスシート政策、③データ、④生産性・雇用、⑤インフレの枠組み――で構成される。
まず、「コミュニケーション手段」では、ジョージ・W・ブッシュ政権で財務次官を務め、量的緩和縮小の際に出口論の重要性を唱えたピーター・フィッシャー氏、ブラジル中銀総裁としてハイパーインフレを収束させたアルミニオ・フラガ氏、そして事前報道通り「マラドーナ理論(インフレ目標を示すだけで、中銀が行動せずとも市場が先読みして金利を形成するという考え方)」で知られるイングランド銀行のマービン・キング元総裁が入った【チャート1】。