2020年4月、新型コロナウイルスに倒れた外交官・岡本行夫(1945-2020)。湾岸戦争時には外務省北米第一課長として日米関係の決定的悪化を防ぐために奔走し、1991年の退官後は二度にわたり首席補佐官として活躍、橋本内閣では沖縄担当の補佐官として米軍普天間飛行場の移設問題に取り組み地元関係者と何度も対話を重ね、小泉内閣ではイラク担当の補佐官としてイラク戦争後の同国の復興支援の最前線に立ちました。
この動画では、「現場主義の外交官」として知られたその岡本行夫の軌跡に政治学者の北岡伸一氏が迫ります。氏は岡本の自伝『危機の外交』に序文を寄せ、1994年の初対面から2020年の突然の別れまで、長きにわたって交流を重ねてきた盟友。
9.11同時多発テロ直後に立ち上げられた「小泉タスクフォース」での協働やJICAでの再会など人間味あふれるエピソードはもちろん、岡本の現場主義や外交官としての資質、「岡本三原則」についても盟友ならではの本音で語ってもらいました。
今、世界は「先例のない時代」を迎えています。プーチンによるウクライナ侵攻、習近平体制下で海洋進出に執念を燃やす中国、かつて誰も見たことのない指導者が立つアメリカ——激変する国際秩序のなかで、岡本行夫イズムは羅針盤たり得るのか。
「岡本さんなら今のこの状況に何と言うか、それを聞いてみたかった」
日本外交の最前線を知る政治学者が、一人の外交官の「生き方」を通して、私たちが直面するこの時代を静かに、しかし力強く問い直します。