米中「貿易委員会」と「AI対話」、2027年に正念場
9月23日、アンドルーズ統合基地。中国の習近平国家主席を出迎えたドナルド・トランプ大統領の頭上を、B-1爆撃機2機が横切った。大統領自ら空軍基地に出向く異例の礼遇と軍事力の誇示は、セオドア・ルーズベルト元大統領の「穏やかに語り、大きな棍棒を携えよ」を想起させる。2017年にも、トランプ氏は習氏との食卓でシリア攻撃を伝えた。歓待の席で力を意識させる手法は変わらない。
米中首脳会談を控えた9月20日と23日、スコット・ベッセント財務長官はカウンターパートとなる経済・金融が担当の何立峰副首相と二度にわたり協議を重ねた【チャート1】。ベッセント氏は23日付FOXニュース・インタビューで、2025年10月の首脳会談で結んだ「釜山合意」について、11月10日の期限を2027年1月10日まで延長すると表明。20日の協議は12時間に及んだものの懸案を残し、23日の会談では、小さな案件の積み上げを超えた「より大きな取引」の成否を探ったという。「より大きな取引」をめぐり、ベッセント氏は20日の協議で中国側代表団が提起したものだと説明したが、内容については明らかにしなかった。中国は2年の延長を求めたと伝えられるなか、同氏は大きな取引の実現も、現行合意の単純延長にとどまるかも見通せないとし、延長幅を2カ月に限定したという。