新型コロナウイルスが再び猛威を振るい始めている。変異株の感染拡大が急速に進む中、4月5日から大阪、兵庫、宮城の3府県に「まん延防止等重点措置」が初適用された。追って8日夜には東京にも適用する方針が示された。終わりの見えない新型コロナとの戦いが続く中、「雇用のセーフティネット」に大きな綻びが生じている。財政が急激に悪化し、財源が枯渇し始めているのだ。
失業保険の月間受給者39万人→59万人
雇用状況の悪化の際のセーフティネットとして、すぐに思い浮かべるのは「雇用保険(失業保険)」だろう。新型コロナ禍による雇用情勢の悪化を受け、2020年に雇用保険受給者数は急激に増加した。
雇用保険基本手当受給者数は、20年1月から5月までは30万人台で推移、前年比増加率も1ケタ台だったが、6月に入ると受給者数は40万人台に増加、前年比も20%増を超えた。7~10月は50万人を超える受給者数となり、一時は前年比でも35%まで増加した。(表1:以下、図表はすべて厚生労働省資料より筆者作成)……
