4月初め、1人のベトナム人留学生が栃木県内の専門学校に入学した。2018年7月に来日し、昨年3月に同県内の日本語学校「セントメリー日本語学院」を卒業したカオ・タイン・クオン君(26歳)だ。
1年前の今ごろ、クオン君は行き場を失い、途方に暮れていた。セントメリー卒業後に希望していた進学は叶わなかった。彼の学力や日本語能力のせいではない。セントメリーが、専門学校や大学の受験に必要な日本語学校の「出席証明書」や「成績証明書」、「卒業見込み証明書」の発行を拒んだからである。
セントメリーはクオン君らに対し、自らの系列校である専門学校「セントメリー外語専門学校」への進学を強要しようとしていた。証明書を発行しなかったのも、同専門学校へ内部進学させ、学費を稼ごうとしてのことだ。……