政治

「戦死者への冒涜を許すな」遺骨収集ボランティアがハンストで訴えた「辺野古基地」埋め立て用土砂問題――安田菜津紀の現地リポート

2021年4月22日


<span>「戦死者への冒涜を許すな」遺骨収集ボランティアがハンストで訴えた「辺野古基地」埋め立て用土砂問題――安田菜津紀の現地リポート</span>

沖縄・辺野古に作られようとしている米軍の新基地。その建設のための埋め立てに、沖縄本島南部の土砂が使われようとしている。第二次世界大戦末期、とりわけ激しい地上戦が展開された本島南部には、今もなお犠牲となった人々の遺骨が数多く眠っている。

沖縄戦犠牲者の遺骨収集ボランティア・具志堅隆松さんに、フォトジャーナリスト安田菜津紀が直接取材。現地からの声をお届けする。

糸満市内の壕で遺骨を探す具志堅隆松さん(2021年4月3日)筆者提供=以下も

今なおガマに残る遺骨の数々

 「一度ここで、ライトを消してみましょうか」。ヘッドライトの小さな灯りのスイッチを消すと、辺りは一瞬にして漆黒の闇に包まれた。時折、水の滴るような音が微かに聞こえるのは、前日の夜に降ったスコールのような雨のせいだろうか。

 4月3日、私はかつて激戦地となった沖縄本島南部、糸満市の壕のひとつを、長年沖縄戦で犠牲となった人々の遺骨収集活動を続けてきた、具志堅隆松(たかまつ)さんと訪れていた。鬱蒼と茂る森へと続く道なき道の先に、岩陰に隠れるように開いた地下への入り口がある。人が一人通れるほどの「通路」を恐る恐る降りていくと、長さ数十メートルはあるだろうか、その先に幅3メートルほどの洞窟のような空間が広がっていた。やや幅が広い場所は、旧日本軍が手術室として使っていた可能性があるという。

 天井が剥がれ落ちたせいか足場は悪く、土や石の塊を慎重に避けなければ前には進めない。その片隅に落ちている真っ黒い塊は、古びた靴底だった。岩の上が所々黒ずんでいるのは、蝙蝠の糞が積もった跡だという。すっかり色彩を失ったこの空間で、兵士たちが使っていたらしい白い陶器のかけらが妙に目につく。

 「ここから壁が焼けているのが分かりますか?」……

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