政治

ワクチンで結ばれた「日米台」の特別な夜

2021年6月11日

日米による台湾への新型コロナワクチン提供は、東アジア外交における重要な“三角形”の価値を改めて印象付けた。その地ならしが行われた5月24日の夕食会は、1979年の米台断交以来、両者の駐日トップが互いの公邸を訪問する初の機会にもなった。テーブルを囲んだのは台湾4人、米国4人、日本1人の計9人――。

 台湾で最も高いビル「台北101」の、巨大なタケノコのような外壁に6月4日夜、白く輝く大きな文字が浮かび上がった。

「台日の絆と感謝」

 あえて日本語を使ったメッセージに加え、「合作対抗疫情」(協力して感染拡大を抑えよう)、「台日友誼長存」(台湾と日本の友情は永久に)などライトアップは計5パターン。日本への感謝の言葉が次々と台北の夜空を明るく照らした。

 この日昼過ぎ、日本政府から無償提供された英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン124万回分が、台湾の桃園国際空港に到着した。台北上空のライトアップと同様に、台湾のSNSは「日本こそ真の友人」といった高揚感あふれる書き込みが続いた。……

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