政治

核協議再開:イランの「本音」を測る3つのファクター

2021年11月25日


<span>核協議再開:イランの「本音」を測る3つのファクター</span>
筆者が通う「デイ・マート」撮影:飯島健太 ©朝日新聞社

​11月29日、米国とイランが核合意の復活に向けた協議を5カ月ぶりに再開する。経済制裁で追い込まれ、態度軟化を示唆する高官発言もあるものの、いまやイラン国民に広がっている自国中心主義の根は深い。核開発の進展に焦る米国とは温度差が広がっている。

 

過大要求をつきつけるライシ政権

 イランの首都テヘランに赴任してちょうど1年が過ぎた。筆者の自宅近くのスーパー「デイ・マート」には店先に小さなテラス席があり、コーヒーや軽食を楽しめる。11月に入って稼働した軒先の屋外ヒーターが、冬の訪れを告げる。

 この1年、デイ・マートで買い物するたびに、レシートをノートに貼ってきたが、それを見返すまでもなく日頃から肌で感じるのが、物価の高騰である。牛乳やバター、パン、果汁100%のオレンジジュース、炭酸水、鶏肉、卵という日常的に買う食料品の値段は概ね1.5~2倍になった。

 イラン政府が物価高騰の原因として真っ先に挙げるのが、米国による経済制裁である。ドナルド・トランプ前政権が2018年5月、核合意から一方的に離脱し、対イラン制裁を再開・強化した。……

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