2014年から東部での紛争が続くウクライナ情勢は、昨年10月末頃からロシアがこれまでにない規模の兵力をウクライナ国境付近に集結し始めたことで急速に緊迫した。国境付 近のロシア軍は現在も増強が続けられており、米国政府を筆頭に「ロシアによるウクライナへの侵攻はいつ起きてもおかしくない」という認識が広まりつつある。
本稿では、国境付近に集結するロシア軍の戦力とウクライナ軍の現状を比較してみたい。
コンパクトで機動的となったロシア軍
現在ウクライナ国境付近に集結しているロシア軍は10万人とも13万人とも言われ、「ソ連崩壊後最大の規模」と評されているが、具体的にはどのような戦力なのだろうか。
まず、ロシア軍の中核である地上兵力の基本構成について説明しておきたい。……