政治

シーア派の三日月:イラン・UAE・イエメンの関係から見える「同盟」

2022年3月8日

イランはイスラム教シーア派を国教とし、中東で国境を越えて広がるその勢力圏は、「シーア派の三日月地帯」と呼ばれてきた。しかしその実態は、宗教を通じた強い絆で結ばれているという語感とは異なり、イランによる戦略の産物である一面が見逃せない。

 

「シーア派の三日月地帯」の温度差

 現在、中東で活動する主要な親イラン勢力には、イラクの人民動員隊(PMF)やレバノンのヒズボラが挙げられる。イランはシリアのバッシャール・アサド政権と友好な関係で、イランの革命防衛隊が育成した民兵組織ファテミユン旅団も、存在感を見せてきた。

 いずれの勢力も、過激派組織イスラム国(IS)の掃討に欠かせない役割を果たした。

 イランが事実上の自らの勢力を広げた動きの根本には、革命防衛隊で対外工作を担うコッズ部隊で1998年2月から司令官を務め、2020年1月に米軍に暗殺された、ガセム・ソレイマニの存在がある。ソレイマニはイラク、レバノン、シリアの3カ国を頻繁に訪れ、各勢力に軍事的な助言をしていた。……

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