政治

キューバ経済危機が招いた過去最高レベルの移民ラッシュ

2022年7月27日

生活苦から米国へ向かうキューバ移民が急増しているが、バイデン政権はそれを容認する政策をとっており、この波はしばらく続きそうだ。片や「低賃金労働者」を求める米国、片や国民の不満のガス抜きをしたいキューバの利害が奇しくも一致した格好だ。

 

 キューバから米国への移住者が急増している。

 米国税関・国境警備局によれば、2021年10月から5月末までの8カ月間で、11万4000人のキューバ人がメキシコと米国間の国境を越えて米国に入国したという(Immigration to US: Cuba’s new emigration boom dwarfs those of the past | International | EL PAÍS English Edition (elpais.com))。さらに2カ月後の7月16日の報道では、15万7000人と増加している(Continúa el éxodo masivo: 157 mil cubanos han llegado a EEUU en solo nueve meses (periodicocubano.com))。

 キューバ人の米国移住者がもっとも多かったのは、1959年のキューバ革命後の1960年代で、社会主義革命に反対する中間層以上を中心に、10年間で約46万人が米国へ移住した。次に多かったのは1980~81年にキューバのマリエル港から米国に渡ったマリエル難民で12万5000人。……

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