政治

電撃人事で「反旗の芽」を摘んだ岸田の妙手

2022年8月13日

旧統一教会問題を受けて内閣改造・党役員人事を急遽早めた――。そんな見方を一蹴するかのように用意周到な人事だった。反旗を翻す恐れのある人物を取り込み、閣内や党4役で競わせる。安部元首相の死去によって動揺が広がる党を掌握した岸田首相の「黄金の3年」が始まる。


「思ったより巧妙だ」。

 8月10日に発足した第2次岸田改造内閣の顔ぶれをみて、自民党の重鎮はこううなった。

 岸田文雄首相は今回の人事で、「ポスト岸田」と目される実力者を閣内や党4役で競わせるように配置しただけでなく、菅義偉前首相に近い非主流派の面々も取り込んでみせた。安倍晋三元首相の死去で動揺が続く党内最大派閥・安倍派のコントロールに乗り出す様子もみられる。首相の妙手は、今後、党内力学にも大きな影響を与えそうだ。

首相支持派に落とし込まれた安倍派

 今回の陣容をみると、次期首相候補と目される面々が、それぞれのライバルとともに配置された点が特徴として浮かび上がる。……

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