政治

失業者2000万人を2年で解消:アメリカ経済「大退職時代」の「隠れた財産」

2022年9月30日


<span>失業者2000万人を2年で解消:アメリカ経済「大退職時代」の「隠れた財産」</span>

「景気よりもインフレ抑制」が鮮明になるアメリカには不安要素も少なくないが、2020年のコロナ禍によるマイナス成長を一機に取り戻した姿は奇跡的とすら言えそうだ。その過程で起きた労働市場の大規模リシャッフルが注目される。これによる生産性向上は、DXや脱炭素など、技術革新を必要とする長期的なテーマと取り組む「コロナ後、インフレ後、ロシア・ウクライナ戦争後」の世界経済で米国を一人勝ちさせる可能性がある。

 米中間選挙のシーズンを迎えている。あいかわらず面白いネタには事欠かないのだが、個人的にはいまひとつ気分が盛り上がらない。

 共和党は限りなく「トランプ私党」になっていて、“MAGA”(Make America Great Again)を叫ぶ熱狂的支持者たちに席巻されている。民主党は左右に分裂気味であり、穏健派であるジョー・バイデン大統領に対する左派の信頼が極めて低い。こんな両者が対決しているのだから、野球で言えば締まりのない乱打戦のようなものである。おそらくは「最終的にエラーが少なかった方が勝つ」のであろう。

 米国の選挙というものは、本来はもっと戦略性の高いゲームだったはず。二大政党がそれぞれに知略を尽くし、4年ごとに新しい戦略を生み出し、接戦が繰り返されてきたのではなかったか。それが面白くて「米国政治オタク」になった者としては、あまりにも大味な2022年中間選挙にいまひとつ熱中できないものを感じている。

 その一方で、これだけ政治が不透明な国で、米国経済は今後も強さを維持できるのだろうか、との素朴な疑問も思い浮かぶ。普通に考えれば、政治がダメな国の経済はやっぱりダメになっていくものではないか。……

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