政治

オルバン政権のブレーンに聞いた「なぜハンガリーは親ロシア外交を続けるのか」

2023年8月20日


<span>オルバン政権のブレーンに聞いた「なぜハンガリーは親ロシア外交を続けるのか」</span>

ウクライナ侵攻後も親ロシア的な態度を取り続けるオルバン政権。首相の外交ブレーンはその理由として、欧州連合(EU)の中で最も高いロシア産エネルギーへの依存度という経済的事情のみならず、ハンガリー独自の歴史的・民族的な価値観を語った。一方、政府に批判的な政治評論家は、国民がメディアを通じて政権に「洗脳」された結果、ハンガリーは欧州内で孤立しつつあると指摘する。

 欧州連合(EU)加盟国で唯一、親ロシアの立場を取るハンガリー。西側諸国の大勢に背いてまで、独自の姿勢を取る理由は何なのか。今年(2023年)5月、同国の首都ブダペストを訪ね、オルバン・ヴィクトル首相の外交問題ブレーンであるウグローシュディ・マールトン首相府次官補(39)に、政府の立場を聞くとともに、政府に批判的な政治評論家のサバドシュ・クリスティアーン氏(49)らにも話を聞いた。(文中の名前は姓、名の順)

 ハンガリーはロシアのウクライナ侵略に関して、違法で正当化できないと批判しているが、対ロシア制裁を強化してきたEUの中で、制裁がガスや石油に拡大することに反対してきた。また、対ウクライナ武器支援に、消極的な立場を取ってきた。

 2022年7月21日には、シーヤールトー・ペーテル外相がモスクワを訪問し、天然ガスの供給拡大を要請した。8月、ロシアは追加供給を承諾した。

 対ウクライナ武器支援では、他国の武器が自国領土を通過することを拒み続けている。トルコと歩調を合わせるように、フィンランド、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟にも反対した。……

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