連載
覇権なき世界の臨界点
米国自ら覇権国としての座を降り、ドル離れが進む。しかしそれが直ちに覇権通貨の交代を意味するわけではない。「世界の安定」は今、薄氷の上にある――。
崩壊へと向かうドル一極体制の先にどのような国際秩序が現れるのか。アムステルダムからロンドン、ニューヨークへと移った通貨覇権の歴史、米国や中国の通貨戦略などを検証し、世界の行く先を見通す。
(C)Montez Kerr/Shutterstock.com
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河野龍太郎(こうのりゅうたろう)
BNPパリバ証券チーフエコノミスト。東京大学先端科学技術研究センター客員教授。1964年、愛媛県生まれ。1987年横浜国立大学経済学部卒業後、住友銀行(現・三井住友銀行)入行。大和投資顧問(現・三井住友DSアセットマネジメント)、第一生命経済研究所(現・第一ライフ資産運用経済研究所)を経て2000年よりBNPパリバ証券。2023年より東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員、2025年より客員教授を兼務。日本経済研究センターESPフォーキャスト調査総合成績優秀フォーキャスター(予測的中率の高かった5名)に、2023年までに、7回選出される。著書に『成長の臨界』、『グローバルインフレーションの深層』(共に慶應義塾大学出版会)、『日本経済の死角:収奪的システムを解き明かす』(ちくま新書)など。最新刊は『世界経済の死角』(共著、幻冬舎新書)。
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