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米大統領選介入が成功した理由:2016年、ロシアはトランプ勝利と「分断」も狙った

2024年3月14日

2016年大統領選に介入したロシアは、トランプ当選のみならず、米社会の分断を目的として反トランプ色の濃い「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」などの運動にも関与したことが明らかになった。時代とともに巧妙になった選挙介入の歴史を日米、欧州の例も含めて検証する。

 ロシアは2016年、米大統領選挙に介入した。米国は強烈な痛手を被り、8年後の今も傷痕を癒やすことができない。米国民は分断されたままだ。

 分断の主要な軸は、エリートと非エリートの対立である。今進行中の米大統領選挙予備選の出口調査で、高卒以下の有権者のうちドナルド・トランプ候補が一貫して70%以上を獲得、対立候補ニッキ・ヘイリー元国連大使は30%以下だ。

 ヒラリー・クリントン元米国務長官とトランプが争った2016年の大統領選当時、ロシアの介入は米国民の分断が目的とはみられておらず、ウラジーミル・プーチン大統領はトランプ当選を目指す工作を指示した、と米国家情報長官(DNI)は判断した。だがロシアはトランプへのテコ入れとは別個に、米社会の分断を深刻化させることを目的とした工作も実行していたことが分かった。

報道以上に大規模だった「ロシア疑惑」

 ロシアのスパイと当時のトランプ陣営の「共謀」と報道された、あの「ロシア疑惑」。ロバート・モラー特別検察官は22カ月間にわたる捜査で、2800件の出頭命令を出し、捜索は約500回に及び、34人を起訴した。それでもなお全貌は未解明だが、モラー報告書やその後判明した事実から、事件は当時の報道よりずっと複雑な構成だったことが分かった。……

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