社会

体力差、育児負担の偏り、セクハラ……課題山積でも「女性自衛官」を増やすべき理由

2024年9月25日


<span>体力差、育児負担の偏り、セクハラ……課題山積でも「女性自衛官」を増やすべき理由</span>
他省庁と横並びではなく、自衛隊独自の女性活躍推進施策が求められている[国際女性デーに陸上自衛隊Facebook(https://www.facebook.com/jgsdf.fp)に投稿された女性自衛官の写真=2024年3月8日]

 女性自衛官が増えている。1954年の自衛隊発足当時は144人しかいなかった(当時は看護職域のみだった)が、2023年度末では約2万人にのぼる。割合にして全体の8.9%と、まだまだ多いとは言えないものの、70年前とは比べるべくもない。防衛省は2030年度までに全自衛官に占める女性の割合を12%以上とすることを目標に掲げている。

 その昔、自衛隊の中には女性を活用することへの反対意見も多かった。そこには「女性は戦いの場では足手まといになる」といった、体力が劣ることを理由とした“排除”の目線もあったが、「戦争は男のすることで、守るべき女性に戦ってもらうなんて申し訳ない」といった“配慮”の目線もあった。

 ごくわずかな女性自衛官しか存在していなかった時代には、男性自衛官から「女には任せられない」「子どもなんて産ませない」といった心無い言葉が投げかけられていたと聞く。それでも歯をくいしばりながら邁進した先達たちのおかげで、女性自衛官は評価され、活躍の場を増やしていった。2023年には、自衛隊初の女性の海将が誕生している。

 女性自衛官が増えたのは、彼女たち自身の活躍によるところが大きいことは間違いない。ただし、それよりもっと切実な理由は「人口減少」だ。自衛隊は組織の性質上、外国人を入れることはできないし、シニアの活用にも限度がある。となれば、残るは女性しかいなかった。……

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